中村倫也、夏帆に秘密を暴露されて共演NG宣告!?

テレビ東京系で本日4月5日からスタートする、中村倫也主演の連続ドラマ「珈琲いかがでしょう」(月曜午後11:06)の放送に先駆け、生配信スペシャルイベント「珈琲片手に、生配信いかがでしょう」が実施。中村、夏帆、磯村勇斗が登壇し、ドラマの見どころや撮影現場でのエピソードなどを語った。

ドラマは「凪のお暇」などで知られるコナリミサト氏による同名漫画が原作。監督・脚本を映画「かもめ食堂」(2006年)などで知られる荻上直子氏が担当し、中村が演じる移動コーヒー店「たこ珈琲」を営む主人公・青山一がさりげない言葉で人々を癒やす、優しくもほろ苦い“人情珈琲群像劇”が描かれる。

原作ファンから、中村を主人公にして実写化待望論が巻き起こっていたことについて、中村は「もちろん、ちらほら耳にはしてました。青山は人の心に寄り添って、背中を押してあげるような、包み込んであげるような言葉を結構しゃべるんですよ。そういう寄り添い方、親身になり方は、青山が何でそうなったかというところもドラマの見どころの一つではあるんですけれど。誰かに相談されるとついつい応えてあげたくなっちゃう、でもそれがただ話を聞いてくれればいいというパターンもあるじゃないですか、何かを求めてるわけじゃなく。そこが難しいなって思いながら、青山くんは的確なことを言うので見習いたいなと思いました」と語った。

職場近くで偶然「たこ珈琲」と出会う不器用な女子・垣根志麻役の夏帆は、役づくりで準備したことについて「垣根さんて字がすごくうまいっていう設定で、一話で字を書くところがほんのちょっとだけ出てくるんですけど、それで私、左利きなんですよ。だけど大体、習字とかを習っている方って右に矯正されますよね。なので右で字を書く練習をひたすらやりました。時間が限られていたので、3文字ぐらいだけ書く練習をしてました」と明かした。

そして、青山の過去に深く関わる謎の男・杉三平(通称・ぺい)役の磯村は「ペイはチンピラなんで、某〇〇組に入って仕事をして、そのまま現場に来てました。徹底してやってました」と真顔でコメント。冗談のつもりがスベッた空気が漂うと中村が「ツッコんでくれというパスを(笑)。役者のかがみですよね。『タクシードライバー』という映画で、実際にタクシードライバーをやって役作りをしたという逸話もあるぐらいですけど、もし本当にそういうことをしていたのなら、今後関わらない方がいいなって、今、思いましたね」とフォロー。

中村に救われた感じの磯村は「役作りもやっていい範囲があるので、考えた方がいいと思うので。全然そんなことはないので、安心してください(笑)。でも、特にやってないです何も。とにかく青山のことが好きでいるっていうことが大事だったので」と今度は真面目に話した。それには、中村が「すごかったです情熱が。“ラブ”がすごかったです。芝居中も芝居してない時も『これってそうなのかな』って勘違いするぐらい熱意があって。優しいんですよ、いっそん(磯村)。だからもし僕が女性だったら、8割ぐらいの確率でほれてましたね…2割はなんなんでしょう(笑)」とうれしそうに応じた。

本ドラマのクランクイン前からコーヒーを淹れる練習をしていたという中村が「僕はずっとドリップの練習をしていたんですけど、夏帆ちゃんの話を聞いて、僕は利き手が右なんですけど、左で青山はやらなければいけなくて、それをやってましたね。クランプアップしてからも家でコーヒーを淹れてるんですけど、利き手でやろうとしても、もう利き手が下手になってましたね。コーヒーは左でっていう、ちょっと通な男みたいになってしまいました」と話すと、磯村も「本当に奇麗です。間近で見てましたけど、利き手じゃない方でやってるとは思えないぐらい、すごく美しかったですね」と絶賛した。

さらに、中村は「面白いですよ、本当にコーヒーは。全然違うんですよ、ちょっとしたことで。ずっとやってると豆の中で、どうお湯が動いているか。それによって豆の動きがこうなって、だからこういう味が出るんだというのがどんどん分かってくるんですよ。だから後半になるにつれ、監修の先生と話すと面白い。奥が深くて。この作品を機に生涯やれる趣味というか、生活の一部になりうるものを教えてもらった気がしますね」とコーヒーの世界に魅了された様子。

そして、共演者に関しては、中村は「毎回出てくださる方それぞれ、僕も過去にお仕事させていただいてる人だったりしたので、すごくやりやすかったですし、本当に毎回それぞれカラーのある癖の強いいろんなものを抱えた人が、僕の移動販売を訪れてくださったので、やりとりしててすごく楽しかったんですよ。注目してもらえたらなと思うのが、相対する人によって微妙に青山のしゃべり方が違うんすよね。自分でやった仕事を自分でしゃべるのあれなんですけど(笑)、面白いなって見てて思って。やっぱり相手に寄り添って引き出してっていうことをやる役だったので、そうなったんだろうなと思うんですけど。あと小柳兄弟(小柳心、小柳友)が出るんですけど、僕はちょっと胸アツでしたね。初め知り合った時はこんな(背が低かったジェスチャー)でしたからね。今190cmぐらいになっちゃいましたけど、本当にびっくりしました」と振り返った。

夏帆は「3人で一緒のシーンは後半からなんですね。そんなにたくさんシーン数があったわけじゃないんですけど、全部面白いシーンでしたよね。それぞれ一方通行というか(笑)。会話が成立しているようで、してないこの3人のシーンが個人的にはすごく楽しかったです。面白かったですよね」と笑顔を見せた。

夏帆の話を聞いて、磯村も「垣根の天然というか、何も気にしない感じでいつも明るいんです。その空気感と、その青山の落差をツッコミたいんだけど、ツッコむ役ではないので、誰が回収していくんだっていう3人の空気感が、そのまんまオフの感じに出てただろうし。倫也さんがすごく全体を見てくださって、バランスもすごく取ってたと思うんですよ。個性が強いゲストがいただろうし、僕らも個性がそれぞれ強かったんで、それをうまいこと受けてさばいてっていうのを柔軟に対応してくださったというか、受けてくださってたんで、芝居もすごくやってて楽しかったし、安心してやってました」と中村の存在が大きかったと伝えた。

さらに、視聴者から事前に公式Twitterへ寄せられた質問の中から「コーヒーは好きですか? 種類やコーヒーのお供に何を食べますか? どんな時に飲みたいですか?」という問いでは、夏帆と磯村が共に「ブラック派です」ときっぱり答えると、中村はなぜか小声で「ブラックです」と答えた。すると夏帆が「現場でたくさんお砂糖入れられてじゃないですか。『苦くて飲めない』って言って砂糖入れてたじゃないですか。私、見てましたもん(笑)」と暴露。中村が実はブラックで飲めなかったことが発覚した。

夏帆の告発に、中村は「それ、密告っていうんだよ。共演NGだこの人。僕がブラック飲めないことをバラす人はみんな共演NGにしてやるんだから(笑)」と逆切れした後、「でもね、終わった後にコーヒー淹れてるんですよ。いろんなところのコーヒー豆を買って試したりしてて、ミルクを入れなくても飲めるのを見つけましたよ。それをより自分に合うように整う淹れ方も研究して。本当に見つけましたよ。だから、そんなにバカにしないでください。『舌が赤ちゃんですか』っていう目線を感じるのは被害妄想ですか(笑)」と訴え、笑いを誘った。

生配信イベントは3人の和気あいあいとした雰囲気に包まれ、最後に中村は「いよいよ始まります。まあ、自由に楽しんでもらえればなと思いますし、きっと、誰かしら、どこかしら、何かしら感情移入して共感したり、力をもらったりできる作品になっているんじゃないかなと思いますので、皆さんで楽しんでいただければなと思いますし。見逃し配信もあったりしますので、それぞれ居心地の良い場所から見ていただければいいなと思います」とアピールして締めくくった。

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