605人が新たな一歩 防衛大で2年ぶりの入校式

2年ぶりに行われた防衛大の入校式=横須賀市

 防衛大学校(神奈川県横須賀市)の入校式が5日、同校記念講堂で行われ、本科生と研究科生の計605人が新たな一歩を踏み出した。昨年はコロナ禍で中止となり、2年ぶりの今年は家族の参加を見合わせるなど規模を縮小して開催した。

 今春就任した久保文明校長は式辞で「身に付けてほしいのは、今後直面しうるいかなる現実の変化にも正面からぶつかっていく強靱(きょうじん)性と意欲、好奇心で、変わりうる現実を柔軟に分析し的確に把握していく知的な基盤、土台だ」と強調。中山泰秀防衛副大臣は「自衛隊の役割をどう考えるか、国民の信頼と期待をどう受け止めていくか、学びを通じ、それぞれの立場で探求してほしい」と訓示した。

 入校生の内訳は、一般大学の学部に相当する本科の第69期学生が502人、タイやベトナムなど9カ国からの本科留学生が23人、大学院に相当する研究科(前期・後期)の学生が80人。

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