ロッテ悩ます〝澤村の穴〟 佐々木朗希は「戦力になるはずがない」と球団OB

佐々木朗の早期昇格に期待してしまうが…

ロッテが「澤村の穴」の大きさを痛感させられる戦いが続いている。

昨季途中に巨人から移籍してきた澤村は「8回の男」として勝利の方程式に定着。チームのCS進出に大きく貢献した。しかし、オフにレッドソックスへFA移籍してしまったため、今季のリリーフ陣が安定しなくなってしまった。

チームは5日現在、9試合消化で3勝5敗1分の5位なのだが、その9試合中、実に7試合で8回に失点を喫している。球団OBで本紙評論家の得津高宏氏も「ロッテの戦い方としては、接戦をいかにものにしていくかがテーマ。今季は9回打ち切りルールなのでとにかく8、9回をピシャリと抑えたいのですが、これだけ8回に点を取られては、チームも波に乗り切れません。代役といっても…。澤村の代わりになるような投手は現状、見当たりませんね。7回(担当)の唐川に8回を任せてみるなど、いろいろな投手を試してみながら、ハマりそうな投手を探していくしかない」と、嘆いている。

一方、2年目の佐々木朗希投手(19)が早ければ4月末から5月上旬の間に一軍デビューする見込みで、井口監督は「順調にいけばゴールデンウイークくらいに上がれる予定のプログラムになっている」と話しているが…。

得津氏は「おそらく顔見せ登板のようなものでしょう。現時点、二軍で100球も投げていないような投手が1か月後に一軍の戦力になるはずがありません。ローテーション投手として佐々木朗が戦力になれるとしたら、早くても8月ぐらいでは」と、現状では多くを期待できないとした。

© 株式会社東京スポーツ新聞社