スペイン1部第29節が5日(日本時間6日)に行われ、リーグタイトル奪回を目指すバルセロナはホームでバリャドリードに1―0で辛勝した。勝ち点を65まで伸ばし、前日に敗れた首位のアトレチコ・マドリードと勝ち点1差に肉薄。逆転Vがいよいよ視界に入ってきた。
Aマドリードのよもやの足踏みで千載一遇のチャンスが巡ってきたバルサだったが、その気合とは裏腹にバリャドリードに主導権を握られる意外な展開となった。5バック気味の守備的布陣に手こずり、前半はわずかシュート1本。ハーフタイムを終えてピッチに戻るタイミングでFWリオネル・メッシ(33)が「今日はどんな形でも勝たなきゃいけないんだ!」とチームメートに活を入れるシーンも見られた。
後半に入って攻撃の人数を増やしたものの、状況は大きく変わらず。12分にメッシのスルーパスにFWウスマヌ・デンベレ(23)がシュートしたが、GKにセーブされた。28分に3人同時交代で局面の打開を図ると、34分にデンベレを後方から倒したAマドリードMFオスカル・プラーノ(30)が一発退場。これで流れが変わった。
数的優位に立ったバルサは終了間際の45分、右クロスが流れてきたところにいたデンベレが左足ボレーシュート。ようやくゴールネットを揺らし、タイムアップの笛を聞いた。
これで5連勝のバルサは次節10日(同11日)にレアル・マドリードとの〝クラシコ〟に臨む。5月9日にはAマドリードとの直接対決も残しており、そこまでは負けられない戦いが続く。