イタリア代表でクラスター発生か W杯予選からクラブ帰還後の選手にコロナ感染者続出

イタリア代表の中盤の要・ベラッティ(ロイター)

先月末に行われたカタールW杯欧州予選を戦ったイタリア代表の複数の選手が、所属クラブに戻った後に新型コロナウイルスの陽性判定を受けるケースが頻発している。同国メディアは「クラスター」が発生していたと伝えており、今後の感染拡大が懸念されている。

イタリア代表は3月25日に北アイルランド、29日にブルガリア、31日にリトアニアと3連戦し、いずれも2―0で快勝。予選C組で首位に立っている。だが、最後のリトアニア戦の前に行われた検査でチームスタッフ4人のコロナ感染が判明。試合は予定通り開催されたが、やはりそれだけでは収まっていなかった。

1日にイタリア1部ユベントスのDFレオナルド・ボヌッチ(33)が陽性反応を示してチームから隔離され、2日にはフランス1部パリ・サンジェルマンMFマルコ・ベラッティ(28)の2度目の感染が判明。ベラッティは7日(日本時間8日)の欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1戦、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)戦の欠場が濃厚となった。

さらに5日になってパリSGはDFアレッサンドロ・フロレンツィ(30)も陽性であることを発表。また、同日にはドイツ1部フライブルクもFWビンチェンツォ・グリフォ(27)の陽性を発表した。これでイタリア代表は選手4人、スタッフ4人の計8人が感染したこととなった。

今後、新たな感染者が出てくる恐れもあるだけに、まだ予断を許さない状況だ。

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