積極的に障害者雇用「もにす」認定 ニップンドーナツ九州が長崎県内第1号

瀧ケ平局長から認定通知書を受け取る池田社長(左)=長崎市、長崎労働局

 長崎労働局は3月30日、障害者雇用に積極的に取り組む「もにす」認定企業に、県内外でドーナツ店のフランチャイズなどを展開するニップンドーナツ九州(長崎市、池田真人社長)を選んだ。障害者雇用促進法に基づいて2020年度から始まった制度で県内認定第1号。
 「もにす」は「共に進む」の略語。主な認定要件は、障害者を受け入れる職場環境づくりや就職後の定着状況などの評価基準、法定雇用率(2.3%)を満たしているか。広告や求人票などに認定マークを表示できるほか、日本政策金融公庫の低利融資対象にもなる。
 同社は10年から受け入れ、現在は全23店舗のうち8店舗で知的、身体、精神の障害のある8人が接客やドーナツ作りを担当している。雇用率は4.22%。一般の従業員は社内勉強会や特別支援学校の見学を通じて理解を深めている。
 同市万才町の長崎労働局で認定式があり、瀧ケ平仁局長が認定通知書を手渡した。池田社長は「障害者の方々に『仕事って楽しい』と思ってもらうことが大事。今後も障害者の雇用とわれわれの成長につながるよう社員全員で精進していく」とあいさつした。
 同局によると、20年度の県内企業の障害者雇用率は2.61%で過去最高。全国の2.15%を上回っている。

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