巨人・香月が指揮官のゲキを糧に西討ちの移籍1号2ラン!「本当にチャンス」

ホームランを放った香月

聖地で輝いた。巨人の香月一也内野手(24)が6日の阪神戦(甲子園)に「7番・一塁」で先発出場し、移籍後1号となる2ランを放った。

大阪桐蔭時代に全国制覇も成し遂げた思い出の地で、存在感を発揮した。6点ビハインドの5回、無死一塁の場面で打席を迎えると、相手先発・西の投じた3球目、129キロのチェンジアップを力強く捉え、打球はセンター方向へ。白球はギリギリのところでスタンドに消え、昨季途中にロッテから移籍して以降、初ホームランを放った。

高校生以来となる甲子園での活躍に「久々の感じはめっちゃありましたね。(甲子園との相性は)分からないっす(笑い)」と照れ笑いも浮かべた香月。虎のエース・西を相手に放った本塁打ということもあり「いい投手というのは分かっているので、それに向かっていくという意識で行って、いい結果になった」と手ごたえも口にした。

香月は、チームが4日にコロナ禍で一挙6名の野手を登録抹消したことで、急きょ一軍に昇格。即スタメン起用されると、2打数1安打、1犠打と勝利に大きく貢献しており、この日と合わせて2試合連続で存在感を発揮した。

そんな活躍の陰には、オープン戦中に原監督から飛ばされたゲキがあったという。「投手に向かっていく姿勢とか、打席の中での覇気というか。『打席でもっと自信持って』という話を言われたので、そこから打席の中で『投手に負けないぞ』という気持ちで打席に毎回立っています」。指揮官のアドバイスを胸に、コロナ禍に見舞われたチームの救世主となるべく、奮闘を続けていく。

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