巨人・宮本コーチ 3回6失点KOのサンチェスに苦言「雨ニモマケズで行かなきゃ」

マウンドのぬかるみを指摘する巨人・サンチェス(中)

巨人の宮本和知投手チーフコーチ(57)が、6日の阪神戦で3回途中6失点KOとなったエンジェル・サンチェス投手(31)へ、ゲキを飛ばした。

この日のサンチェスは、降りしきる雨の中で終始集中力に欠ける投球を強いられた。たびたび、ぬかるんだマウンド上を気にするそぶりを見せ、試合途中には新たな土を撒いて〝応急措置〟をされたものの、投球内容は改善されず。2回に2点を失うと、3回に死球を挟んで3連打を浴びたところで、降板を告げられた。

いいところなしに終わった宮本コーチは「その辺の集中力を欠いたよね。あの辺は僕は、本人は勉強しなきゃいかんと思いますよ。やっぱりこういう形でもゲームやっているんだからね。集中できなかったというのは課題でしょうね」と厳しく指摘。「『雨ニモマケズ風ニモマケズ』の福沢諭吉で行かなきゃ。あ、宮沢賢治だったっけ」と〝宮本流〟の小ボケを挟みながら、再起を促した。

同コーチと同じく、原監督からも「雨という敵がいたのかなという感じがするね。まあ次は雨が降ろうが、槍が降ろうが味方に変えるでしょう」と、次戦に向けた期待感を明かされたサンチェス。雨にも、風にも、槍にも負けない投球で、次こそはチームを勝利へと導く。

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