城崎温泉「GW予約は半分」神戸・南京町「よくて例年の4割」 まん延防止始動で

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観光客が減り始めた神戸・南京町。大型連休中の落ち込みを懸念する=6日午後、神戸市中央区元町通2(撮影・小林良多)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大型連休が終わる5月5日まで兵庫県内4市を対象に適用されるまん延防止等重点措置。県内の観光地では宿泊キャンセルが入り始めるなど少しずつ影響が出つつある。大型連休中の集客は予想を大きく下回る見込みで、「今年こそ」と意気込んでいた関係者から落胆の声も聞かれた。

 「宿泊のキャンセルは少ないが、予約は止まりつつある」。有馬温泉観光協会(神戸市北区)の金井啓修会長(66)は影響を実感する。「コロナ対策が長期戦になればなるほど、(経営に)ボディーブローのように効く」と危惧する。

 都市ホテルの神戸ポートピアホテル(神戸市中央区)も、担当者は「目標としていた連休中の稼働率50%は、達成が厳しそうだ」。

 神戸・南京町は先週末から観光客が減り始めたという。例年、連休は1日1万5千~2万人が訪れるが、商店街振興組合の曹英生理事長(64)は「団体客を見込めず、例年の3、4割来てもらえたらありがたい。それでも休業要請が出た昨年よりはまし」と話した。

 城崎温泉街(豊岡市)は緊急事態宣言の影響で、稼ぎ時の冬季に12万人超の宿泊キャンセルがあった。

 老舗旅館などを営む「三国屋」の田岡聖司専務(44)は「措置による影響は実感しない」と言いつつ、「既にオフシーズンで、厳しい状況は変わらない」とこぼす。外国人観光客も見込めず、例年は予約で満室の大型連休も、今年は半分程度にとどまる。

 鳴門海峡の観潮船を運航するジョイポート南淡路(南あわじ市)は4、5月に入っていた修学旅行などの団体予約で延期が目立ち始めた。観光施設の淡路ファームパーク・イングランドの丘(同)も、遠足の中止や延期を申し出る阪神間の学校が増えてきたという。

 一方、淡路島で11カ所の宿泊施設を運営するホテルニューアワジ(洲本市)は、大型連休の宿泊客がコロナ禍前の2019年に比べて2割減と健闘する。それでも同社幹部は「(予約客が)様子見している状況だろう。最終的な稼働率は感染状況次第」と気をもんだ。(まとめ・高見雄樹)