元エンゼルス監督のソーシアがアメリカ代表の監督に就任

日本時間4月7日、東京五輪出場を目指すアメリカ代表の監督にマイク・ソーシアが就任したことが発表された。アメリカはまだ東京五輪出場が決まっておらず、6月上旬にフロリダでアメリカ大陸予選を戦う。ソーシアは「今年アメリカ代表を率いることができるのは非常に光栄だし、とてもワクワクしている。アメリカ代表のユニフォームを着られるのが楽しみだ。人生に1度の経験だと思うし、アメリカ代表に金メダルをもたらしたいね」と意気込みを語った。

現在62歳のソーシアが国際舞台で指揮を執るのは今回が初めて。2000年から2018年まで19シーズンにわたってエンゼルスの監督を務め、1650勝1428敗(勝率.536)を記録。2002年にはワイルドカードでポストシーズンに進出して球団史上唯一のワールドシリーズ制覇を達成し、選手と監督の両方でワールドシリーズ制覇を経験するという史上17人目の快挙を成し遂げた。2002年と2009年に最優秀監督賞を受賞している。

現役時代はドジャースの正捕手として活躍。ソーシアの現役時代にドジャースで監督を務めていたのが2000年のシドニー五輪でアメリカ代表の監督として金メダルを獲得したトミー・ラソーダだった。ソーシアによると、ラソーダが泣いている姿を目撃したのは金メダルを獲得したときだけだったという。恩師の姿を見て、国を代表して戦うことの意味を実感した。なお、ソーシアはメジャーの監督に復帰する意思がないことを明言している。

アメリカ代表は6月の予選でドミニカ共和国、プエルトリコ、ニカラグアと同じグループAに所属。グループAとグループB(カナダ、コロンビア、キューバ、ベネズエラ)の上位2ヶ国がスーパー・ラウンドに進出し、4ヶ国中1位となったチームが東京五輪の出場権を獲得する。2位と3位のチームはオーストラリア、中国、台湾、オランダが出場する最終予選に加わり、出場権の最後の1枠をかけた戦いに臨むことになる。

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