箱根山の火山活動 「落ち着いた状態」 東海大定点観測

大涌谷で行われた火山ガスの定点観測(東海大理学部大場武研究室提供)

 噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)が続く箱根山(神奈川県箱根町)の大涌谷で6日、東海大による火山ガスの定点観測が行われた。調査した大場武教授は「火山活動は落ち着いた状態が続いている」との見解を示した。

 調べたのは、立ち入り禁止区域の噴気孔などから噴出する火山ガスに含まれる二酸化炭素(CO2)などの成分比。大場教授は活動盛衰の指標として成分比の変化に着目し、観測史上初となった2015年6月の噴火以前からほぼ月1回のペースで観測を続けている。

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