髙橋ひかる主演で「春の呪い」ドラマ化が決定

髙橋ひかるが、テレビ東京系でスタートする連続ドラマ「春の呪い」(日時未定)で主演を務めることが分かった。今春から新設された「サタドラ」枠で、本仮屋ユイカ主演の「私の夫は冷凍庫に眠っている」(4月10日スタート 土曜午後11:25)に続く同枠第2弾の作品で、同局ドラマ初出演にして初主演となる髙橋が、亡くなった妹の婚約者に恋するという難しい役どころに挑戦する。

ドラマの原作は「このマンガがすごい!2017」で「オンナ編」第2位を受賞した小西明日翔氏の同名コミック。禁断の恋に揺れる姉・立花夏美、財閥の御曹司・柊冬吾、恐怖の幻影として姿を現す妹・立花春、それぞれの複雑な思いが渦巻く奇妙な三角関係のゆくえとは? 情念と衝撃のラブストーリーが展開する。

まだ19 歳だった春が病死し、妹の存在がこの世のすべてだった夏美は、春の婚約者であった冬吾に頼んで、過去の春とのデート現場を一緒にさかのぼっていく。妹の心を奪った憎い男と行動を共にしながら、夏美には自分でも抑えきれない感情が湧き上がってくる。

主人公・夏美を演じる髙橋は、本作への出演について「今まで出合ったことがないような作品で、原作を読ませていただきながらドキドキしました。演じる上で不安ももちろんありますが、今は、毎日作品のことで頭がいっぱいで幸せです。揺れ動く繊細な感情の描写がとても面白いです。呪いというテーマが非現実なものになっているのではなく、物語が進むにつれ、より現実味を持たせていくのでどんどん引き込まれました」と語り、「立花夏美という人物はとても繊細で、真っすぐな人です。冬吾と出会うことで、夏美が今まで感じたことのない感情や罪悪感に触れていき、感情が動いていくところを表現できたらなと思っています」と見どころとともに、意気込みを伝える。

ドラマを手掛ける稲田秀樹プロデューサーは「この春、突如として出現したテレ東の新ドラマ枠『サタドラ』。その第2弾が早くも発表の運びとなりました。このドラマ枠では、通勤通学中はもちろん、学校や職場や忙しい家事の合間であっても、ついつい見たくなってしまうような、しかも全話を一気見したくなるような、中毒性の強いコンテンツを生み出していきたいと考えています。本作はそんな狙いに見事にフィットした大胆かつ繊細な原作を基に、最近ではあまり見かけない『情念の濃い』『切ない』ラブストーリーを目指したいと思っています」と制作の意図を明かす。

さらに、「財閥系の御曹司を巡って恋に揺れる美しき姉妹…どこか古臭ささえ漂う設定ながら、一方で現代的なツールであるSNSが効果的に登場するなど、自由奔放で個性的な原作の面白さを最大限に生かしたいと考えています。主演には、最近バラエティー番組などで大活躍の髙橋ひかるさんを初主演でお迎えし、普段見せている明るさとは全く真逆の暗さや複雑な心模様を抱えた女性を演じていただきたいと思います。その芝居の振り幅が今から楽しみでなりません。演出は『世にも奇妙な物語』等のテレビドラマや映画『呪怨』シリーズなどで異才を放つ落合正幸が、久々に連ドラに登板。誰もが見たくなる、そして誰も見たことがない新たなラブストーリー、韓流にも負けない『愛の激場』をお届けしたいと思います」と期待を込めてアピール。

原作の小西氏は「『春の呪い』は長編のデビュー作で、個人的に非常に思い入れのあるタイトルです。完結から5年経ったにもかかわらず、多くの方に見ていただける機会に恵まれ大変光栄です。誰かの心に残るような作品であればこれ以上幸いなことはございません。これからも何卒よろしくお願い致します」とドラマ化を喜び、感謝のコメントを寄せている。

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