井戸兵庫県知事は聖火リレーをあきらめない 「来月だからね。予定通り進めてます」

井戸敏三知事

兵庫県の井戸敏三知事(75)が7日、兵庫県立美術館で8日から開催される世界的ファッションデザイナー・コシノヒロコ氏(84)の展覧会「コシノヒロコ展 EX・VISION TO THE FUTURE 未来へ」(6月20日まで)の特別内覧会に出席した。

大阪府の吉村洋文知事はこの日、13、14両日に予定していた府内での東京五輪聖火リレーを中止すると表明した。

兵庫では来月23、24日に予定されているが、イベント終了後に取材に応じた井戸氏は「来月だからね。今のところは予定通り準備を進めてます」と語った。

大阪では万博公園での代替措置が検討されているが「ちょうどまん延防止の真っ最中になっちゃったからね。工夫もしてるし、見る人も自己防衛してやってもらえればいいんだけど、催し物は人が集まるとかいろんなことも考えられるから。協力も求めているわけだし、注意はしなくてはいけないよね」と思いやった。
一向にコロナ終息の兆しが見えない中、井戸氏は7月の任期満了で5期務めた知事を退任する。事実上の後継とされる前副知事の金沢和夫氏や前大阪府財政課長の斎藤元彦氏らが名乗りを上げているが、候補者選びを巡っては県議会最大会派の自民党が分裂するなど混乱も生じている。

こうした状況に一転、再出馬の可能性がないか問われると「いささか混乱して困ってるけど、(出馬する気は)全然ないよ」と否定した。

特別内覧会では「神戸もまん延防止措置の対象だが、安全に開催できることを強調したい」と十分な感染防止対策を施していることをアピール。コシノ氏に「コロナをも しのいで未来へつなぐのは 光るろうたけた コスチューム」と歌を送っていた。

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