巨人・宮本コーチ「野手に対して失礼」 4回途中4失点の畠に猛省促す

近本に適時打を打たれた巨人・畠

すべては期待の裏返し…。巨人の宮本和知投手チーフコーチ(57)が、7日の阪神戦(甲子園)に今季初先発し4回途中4失点で敗戦した畠世周投手(26)を一刀両断した。

これまで対阪神で4勝2敗と相性のいい畠だったが、この日は振るわず。四球と安打で招いた3回無死一、三塁のピンチで、一塁走者・糸原が盗塁を試みた際に大城が二塁へ悪送球し、その間に三塁走者が生還して先制点を献上。1点ビハインドで迎えた4回にも二死二、三塁から近本に適時内野安打を許し、降板を告げられた。

ピンチが続く中、マウンドに上がった大江も糸原に2点適時打を放たれ、結局この回計3失点。降板後、畠は「上手く流れをつかむ投球ができず申し訳ないです。もっと工夫して、考えていかないといけないです」と反省した。

ふがいない投球内容に、宮本コーチも「調子自体は悪くなかったと思うんだけど、やってはいけない先頭打者への四球っていうのは、これは投手の失策ですよ。あんなことやってると成長はないよね」と、先制点を許した3回を厳しく指摘。苦言は収まらず「一球一球魂を込めて投げないと。(先頭打者への四球は)守っている野手に対しても失礼だよね」と、さらに突き放した。

それもすべては、右腕への大きな期待感があるからこそ。「先発ローテーションをつかむチャンスの場を与えられた訳だから、チャンスを生かさなかったらプロじゃないよね。彼は今年は一本立ちしてもらいたい投手の一人ですから、叱咤こそ言いますけど、頑張ってもらいたいなと思います」と胸の内を明かした。畠は今後も一軍での調整を続け、翌週の中日戦(東京ドーム)で再び先発予定。チャンスを逃さず、次こそは首脳陣の期待に応えたいところだ。

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