イタリア1部ユベントスが来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃した場合、約8000万ユーロ(約104億円)を失うと、同国紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」などが報じた。
リーグ9連覇中のユベントスは今季4位(7日現在)に低迷しており、来季欧州CL出場権(4位)の獲得も微妙な情勢だ。同紙によると、ユベントスは2012年以降、営業利益の4分の1が欧州CLに関連するものだけに、出場権を失えば収入の大きな柱を失うことになるという。
メインとなるテレビ放映権料やスポンサー収入の激減はもちろん、レプリカユニホームなど物販面でも大打撃を受けるのは避けられない。しかもクラブは新型コロナウイルスの大きな影響を受け、2月には2020―21年シーズンの上半期に1億1370万ユーロ(約147億8000万円)の損失を出したと発表しているように深刻な財政難に陥っている。
このため、欧州CL出場権を逃せば、今夏の移籍がささやかれているエースのポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(36)の放出は避けられない見通しだ。