「38歳になりますが…」ソフトバンク・松田がルーキーいじめの決勝打!

7回に気迫のタイムリー二塁打を放ったソフトバンク・松田

ミスターホークスが試合を決めた。ソフトバンクは7日の日本ハム戦(札幌)に6―2の逆転勝ちを決めた。

2―2の同点に追いついた7回に“熱男”松田宣浩内野手(37)が決勝の適時二塁打を放った。6回までわずか2安打に封じられていた伊藤大海投手(23)から左翼フェンス直撃の長打で攻略。「ドラフト1位でいい投手だった。あそこで打てなかったらズルズルと負けているかなという展開。初物にコロッといかれるよりかは、一つのチャンスをモノにして勝てたし、黒星をつけられたことはホークスとしてもよかった」。今後の再戦、長いシーズンを見据えると、この日の勝利と合わせて価値ある一打だった。

今カードが始まる前まで打率1割台と低調だったが、決して打撃の状態が悪いわけではなかった。「今年のテーマはコツコツ」。慌てず、動じず、目の前の試合に集中している。今年38歳を迎えるが、場数の多さと経験、引き出しの多さは何よりの武器だ。「キャンプ、オープン戦ではバットを寝かしたり、担いだりしたけど、今は一番高いところから叩くという感じでやっている」。悩むより試行錯誤を繰り返して、目の前の課題から逃げずに向き合っている。

「38歳になりますが、求められている立ち位置は若い時から変わらない。チームを盛り上げる一打を打つのが僕の立ち位置。ここからコンスタントに打って、安定した数字を出していきたい」。目の輝きは入団時と変わらない。

前日は今季1号を放ってチームの6連敗阻止に貢献。この日は決勝打でチームを連勝に導いた。困った時に頼りになるのが熱男。ミスターホークスと言われるゆえんだ。

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