五輪女王・岩崎恭子氏が若武者・佐藤翔馬に〝金メダル獲りの極意〟伝授

日本新記録で優勝した佐藤翔馬

世界一が現実味を帯びてきた。競泳の東京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権第5日(7日、東京アクアティクスセンター)、男子200メートル平泳ぎで優勝した佐藤翔馬(20=東京SC)は、世界記録(2分6秒12)までわずか0秒28に迫る2分6秒40の日本新記録で優勝。レース後には涙を浮かべる場面も見られたが「最初から最後まで自分のレースをするということを意識して頑張った。五輪ではしっかり優勝をすることが一番の目標」と力強く語った。1992年バルセロナ五輪女子200メートル平泳ぎ金メダルの岩崎恭子氏(42)は「とても堂々としていた。決勝でちゃんと戦う姿勢がしっかり見えた。伸び盛りだが、ペース配分も上手に泳げていると感じた」と称賛した。

とはいえ、五輪では世界記録保持者のアントン・チュプコフ(24=ロシア)らとの熱戦を制さなければ、金メダルは見えてこない。「(ライバルと)すごい差があるわけではない。だからこそ、準備をしっかりして不安を取り除くことが気持ちの部分につながる。不安要素を持ったまま臨むのは絶対にダメなので、金メダルを取るための準備を整えるのが大事だと思う」とアドバイスを送った。

〝日本のお家芸〟と呼ばれる平泳ぎ。伸びしろたっぷりの若武者に注目だ。

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