宮迫博之が〝闇営業芸人〟から「NO」 コラボしたくてもできない複雑事情

2019年の会見はロンブー亮(左)を伴って行った

「雨上がり決死隊」宮迫博之(51)は、吉本興業の大崎洋会長から決別宣言を突きつけられたにもかかわらず、自身のユーチューブチャンネルで吉本芸人とのコラボを次々と実現している。先日は犬猿の仲と言われていた千原ジュニア(47)とも共演。現場レベルでは吉本とうまく付き合っているようだが、一昨年の闇営業騒動に巻き込んだ芸人たちとはなぜかコラボしていない。その理由とは――。

宮迫との共演中、ジュニアは真剣な眼差しで切り出した。「一つだけ言いたいことがある。あの時、一緒に闇営業に行ったやつをユーチューブに呼んで欲しい。俺なんかより、くまだまさしを呼んでやって欲しい。HG、スリムクラブを呼んで欲しい。向こうが断るかもしれないけど」。それまで和やかにトークしていた宮迫も、この時ばかりは複雑な表情だった。

宮迫は6日、自身のユーチューブチャンネルでジュニアの直訴について言及。「何度も電話してお話はしている。それで『いまはやめときましょうか』とか、言えない話がいろいろ。いずれそういう機会も。デリケートな部分であるんで、タイミングを見て」と歯切れは悪かった。

宮迫に関して、吉本の大崎会長は2月、フライデーの取材に対し「もう戻らんでええと思うで。いちいちユーチューブでネタにすんなって話や。辞めてまで吉本のことネタにすんなよって」と斬り捨てた。

とはいえ宮迫は決して吉本と決裂したわけではなく、FUJIWARAや田村淳(ロンドンブーツ1号2号)、堤下敦(インパルス)ら吉本芸人と次々と共演を果たしている。にもかかわらず、田村亮(ロンブー)、HG(レイザーラモン)ら闇営業芸人たちとはなぜ絡まないのか、むしろ不思議だ。

その理由について芸能プロ関係者は「闇営業芸人たちが宮迫とコラボしてプラスになるかどうかは疑問。無関係の芸人となら明るく絡めるが、闇営業芸人たちだと笑いにできるかどうか分からない」と指摘した。

闇営業に関わった芸人は謹慎を経て復帰したが、仕事量が騒動前と同じ水準まで戻った芸人はいない。「辞めた芸人もいるほど、あの問題は大きかった。中途半端な形でコラボしても、傷口に塩を塗りこむことになりかねない。現時点では宮迫さんが誘ったところで『NO』なんです。せめて宮迫さんがテレビ復帰するぐらいにならないと共演は厳しいでしょう」(前同)

宮迫としても巻き込んでしまった芸人たちを何とかしたい気持ちはあるようだが、現状ではまだ動けないということだ。

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