国立感染研「英国変異株の実行再生産数は1.32倍」

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 国立感染症研究所が7日、これまで確認されている新型コロナウイルスの変異株について、従来株との比較を含めた分析結果の最新版を公表した。それによると、感染力が強いとされる英国由来の変異株について、従来株と比較し実行再生産数が1.32倍であることが分かった。

変異株全体では感染・伝播性が約46%上昇の可能性

 国立感染症研究所は、新型コロナウイルスのゲノム解析含め、さまざまな解析をWebサイトで逐次公表している。7日夕方時点の情報として、変異株についての最新の解析結果を公表した。

 まず国内の変異株のほとんどが英国由来の変異株であるとした上で、新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理システム(HER-SYS)に今年2021年2月1日から3月22日までに登録された英国変異株感染例を解析したところ、従来株と比べ、実効再生産数平均で1.32倍だったと明らかにした。また変異株全体では、従来株と比べ感染・伝播性が約46%上昇している可能性があるとした。

 この分析結果を踏まえ、感染研は「変異株が国内で持続的に感染拡大した場合には、現状より急速に拡大するリスクがある。従来と同様の対策ではこれまで以上の患者数の増加につながり、医療提供・公衆衛生対策の体制を急速に圧迫するおそれがある」と懸念を示し、医療の需要急増への対応体制を急ぐとともに、早急に都道府県境を跨ぐ移動等の抑制など、社会的な感染機会の抑制を図るより強力な対策を行うことを求めている。