【NBA】渡辺雄太のチームメート・アヌノビー 悪質な反則への“反撃”で退場&罰金330万円

アヌノビーへのファウルをきっかけに“乱闘”となった(ロイター=USA TODAY)

米プロバスケットNBAは8日(日本時間9日)、トロント・ラプターズで渡辺雄太(26)のチームメートでもあるOG・アヌノビー(23)に対して3万ドル(約330万円)、ロサンゼルス・レイカーズのモントレイズ・ハレル(27)に対して2万ドル(約220万円)の罰金を科した。

ラプターズとレイカーズは6日(日本時間7日)に対戦。この試合の第1クオーター(Q)残り2分で、アヌノビーが速攻からのレイアップシュートを打とうとした際に、レイカーズのデニス・シュルーダー(27)が覆いかぶさるような格好でファウルをした。

ボールではなく体ごと止めようとした悪質ともいえるファウルだっただけに、シュルーダーも申し訳ない気持ちがあったのか、バランスを崩したアヌノビーが倒れないように体を支えた。

ここまでならアヌノビーは完全な被害者。ところが次の瞬間、シュルーダーの左足を抱え上げると、シュルーダーが背中からフロアに落とされる格好になった。

このアヌノビーの動作がどこまで意図的だったかは不明だが、これもけがにつながりかねない危険な行為。目には目を、のようになったことで両チームの選手間での小競り合いに発展した。

この一連のハプニングに対しては、アヌノビーが退場処分になったのに加えて罰金3万ドル。レイカーズのハレルは、小競り合いになった際に相手を強く押した行為に対して退場処分と2万ドルの罰金が科された。

さらにラプターズはディアンドレ・ベンブリー(26)と、けがで欠場し私服で来場していたフレッド・バンブリード(27)の2人、レイカーズもティレン・ホートン・タッカー(20)がベンチから小競り合いに加わったということで1試合の出場停止処分となった。

新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れた今シーズンは過密日程となっている。例年以上に疲労もたまり、けがにつながるようなプレーには選手も敏感になっているだけに、過剰な反応になってしまったようだ。

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