丸川珠代五輪相(50)は9日、閣議後の会見で東京五輪・パラリンピックに出場する日本人選手を対象にした新型コロナウイルスワクチンを優先的に接種するプランについて「全く検討しておりません」と完全否定した。
この問題は一部報道で 政府関係者の話として、日本人選手が来日する外国人選手らと接触する機会が多くなるため、安心して大会に臨むことができる環境を整備するため優先接種させる狙いがあったとさせる。
菅内閣はワクチンの優先接種の順位を医療従事者、高齢者、持病のある人と定めていた。
丸川氏は「報道が出たことが大変不思議。現時点はもちろん、これから先も具体的な検討を行う予定はありません」と不快感を示した。
一方、野党側は五輪出場選手の優先接種が報じられたが背景について「そもそも接種が進まず混乱しています。菅政権のワクチン接種対応は後進国レベルに達した」と批判している。
野党は8日の「ワクチン進捗フォローアップ野党合同チーム」で厚労省からヒアリングを行った。
その結果、新型コロナウイルスのワクチンをめぐり、政府や自治体などが情報を共有するシステムに不具合があったとして一部の機能が「停止した」としている。
「河野太郎ワクチン担当は我々が厚労省からヒアリングをすると知っただけで、自民党国対に駆け込むという、富んだ勘違いをしていました」と野党関係者は話している。