核禁条約参加「地方から後押しを」 長崎・9の日座り込み

核廃絶を目指し約90人が参加した座り込み=長崎市、平和公園

 県平和運動センターなどは9日、長崎市松山町の平和公園で通算465回目の「反核9の日座り込み」を開催し、約90人が参加した。同センター被爆連の川野浩一議長(81)はあいさつで、日本政府が参加に否定的な核兵器禁止条約について「全国の地方議会で条約参加を求める意見書が出ていて、国会与党にも条約参加に前向きな議員はいる。地方から後押しをしよう」と呼び掛けた。
 県内では長崎市議会などが意見書を可決した一方、県議会などは否決し対応が分かれている。川野議長は「地方議会から(条約批准を求める意見などを)積み上げ、大きな政治課題として取り上げる必要がある」と訴えた。
 座り込みでは、放射性物質トリチウムを含む東京電力福島第1原発の処理水を海に放出しないよう、政府に求める決議文を採択した。

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