中日守護神のR・マルティネス昇格秒読み…絶好調の “代役” 祖父江はどうするの?

「代役ストッパー」として結果を残している中日・祖父江(顔写真はR・マルティネス)

新型コロナウイルス感染拡大の影響で来日が遅れ、自主隔離を経て二軍調整中のライデル・マルティネス投手(24)の一軍昇格が目前に迫っている。

昨季40試合に登板し2勝0敗、21セーブ、7ホールド、防御率1・13と抜群の安定感で守護神に君臨しただけに頼もしい男の復帰となりそうだが、その一方で開幕から〝代役〟として守護神を務めた祖父江大輔投手(33)も9日現在、7試合に登板しリーグトップタイの4セーブ、防御率1・35の好成績。それだけにチーム関係者は「ライデルが万全の状態で一軍に上がってくれば、昨年の実績からも守護神を任せるのは当然の流れかもしれないけど、今季ここまで結果を残してきた祖父江にこのまま守護神を託すのも全然ありだよ」と指摘する。

ここまでチーム打率は2割1分6厘でリーグワースト、チーム本塁打はわずか1本で、唯一、本塁打を放っている主砲・ビシエドが8日に故障で離脱。ただいまゼロ本塁打打線とあって、勝つためには投手陣の踏ん張りが必要不可欠な状態だ。

それだけに別の関係者は「この貧打では投手陣の負担は相当なものだし、守護神もライデルか祖父江のどっちかに固定しなくてもいいのでは。基本はライデルでいいけど連投続きなら、祖父江を抑えにしたり、誰とは決めずに起用していかないと。そもそも打線が打たないと勝利の方程式まで持ち込めないし、このままでは中継ぎ陣が疲弊してシーズン最後までもたない」と危惧する声も出ている。

竜の守護神はR・マルティネスか、祖父江か、それとも固定せず臨機応変となるのか。与田監督の決断が注目されている。

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