すゑひろがりずの小鼓の使い方は間違いだらけ! 能楽師がブチ切れ指導

小鼓の奥深さに感心しきりの南條庄助

お笑いコンビ「すゑひろがりず」(三島達矢、南條庄助=ともに38)が、9日深夜に放送されたバラエティー番組「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)に出演。南條がネタで使用している小鼓について、扱い方が間違いだらけだと能楽師がブチ切れ、厳しく指導した。

この日登場し、指導したのは、約600年の歴史を持つ小鼓方幸流に所属する大村華由氏。マスク越しにも伝わるほどの怒りを漂わせながら「率直に申し上げまして、見るに堪えません」と、南條の小鼓の扱い方をいきなり全否定した。

大村氏は「小鼓を使用されることで認知度が上がるのはうれしい。その他に関しましては、気になることが有り過ぎて、挙げていったらキリがない」と険しい表情を浮かべた。

例えば南條が小鼓にストラップをつけ、肩から斜め掛けにしていることは「論外です! 基本的にお道具への愛情が全く見受けられない」と指摘。そもそも小鼓は「座って打つもの」で、すゑひろがりずのネタのように、立って打つことはあり得ないという。

南條はネタで使うことを思いついてから、プラスチック製の初心者用小鼓をネットで注文した。叩き方はユーチューブで学んだといい、完全独学だ。ネタの小道具として音を出しているだけで、本格的な演奏をするわけではない。しかし能楽師から見ると、おかしな部分がどうしても気になるようだ。

大村氏は南條の小鼓を見るや「横調べ(中央の横ヒモ)がものすごく汚い」と指摘。きつく縛りすぎているのが汚い原因だという。そして道具の整え方から、小鼓を持つ時の指の置き方、構え方、叩き方、音の叩き分け方に至るまで、イチから指導した。

一通り教え終わった大村氏は「基本をよく考えて、これからもネタ作りに専念していただければ」と言葉を贈った。最後のネタ披露では、南條は座って小鼓を打ち、「まずはここから、コツコツ精進します。ありがとうございました」と頭を下げた。

放送後に南條はツイッターを更新し「ありがとうございました! こんなに深い楽器なのか、、、! 大村先生!小鼓の事がより好きになりました!」と感謝した。

一方、この日進行役を務めたお笑いコンビ「スピードワゴン」の井戸田潤(48)についても、「ハンバーグ師匠」のネタで使う楽器・ビブラスラップの使い方が間違いだらけであることが発覚。持ち方も叩き方もすべてがデタラメだった。

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