「日本海」の表記には日帝の罪悪に満ちた歴史が宿っている 朝鮮中央通信社論評

 朝鮮中央通信社は8日、東海を「日本海」と強弁している日本を非難する論評を発表した。

 論評は、日本が強弁する「日本海」との表現は「日帝の朝鮮侵略史を正当化し、ひいてはまたもや全朝鮮を自国の植民地につくろうとする日本反動層の永遠に変わらない対朝鮮侵略野望の集中的」な表れと指摘、「日本海」の呼称を既成事実化しようとする日本の行為を暴露、非難した。

 また論評は、「朝鮮東海の名称は、海名称表記に関連する主要国際慣例と原則である歴史主義的慣例、大陸地名優位の慣例、地理学的方位基準の慣例および過去の植民地残滓一掃の慣例に鑑みても、至極正当」であり、「日本海」は「日帝の植民地支配の歴史が凝結している犯罪的な地名であり、軍国主義的膨張政策の所産、帝国主義侵略の代名詞」であると指摘した。

以下は「対朝鮮侵略野望の集中的表現」と題した論評の全文。

 先日、日本内閣官房副長官なる者がある記者会見で、東海という用語の使用は不適切だと述べ、「日本海」が国際的に確立した唯一の呼称だと強弁した。

 これは、日帝の朝鮮侵略史を正当化し、ひいてはまたもや全朝鮮を自国の植民地につくろうとする日本反動層の永遠に変わらない対朝鮮侵略野望の集中的な表現である。

 朝鮮東海に対する「日本海」の表記には、過去、わが領土を踏みにじってあらゆる犯罪をこととしていた日帝の罪悪に満ちた歴史が宿っている。

 「明治維新」以降、朝鮮に対する植民地占領政策を段階的に推し進めてきた日帝は1929年、植民地宗主国の地位を悪用して朝鮮民族が数千年にわたって使ってきた朝鮮東海の名称を「日本海」に変えて国際水路機関(IHO)に登録した。

 問題は、日本が敗北後も不当な「日本海」の名称を主張し、それを国際社会に認定させようとしている事実である。

 朝鮮東海を「日本海」に表記した地図を製作してホームページを通じて流す一方、国際舞台で「日本海」が歴史的に認められてきた、自国の過去の植民地支配とは関係がないと強弁を張っている。

 「三国史記」「三国遺事」「高麗史」、朝鮮封建王朝実録をはじめとする朝鮮の古書はもちろん、日本で編纂(へんさん)された「アジア全図」(1794年)、「日本辺海略図」(1809年)、「大日本四神図」(1872年)など、諸国の昔の地理文献と地図には明白に朝鮮の東方の海が朝鮮東海と表記されている。

 朝鮮東海の名称は、海名称表記に関連する主要国際慣例と原則である歴史主義的慣例、大陸地名優位の慣例、地理学的方位基準の慣例および過去の植民地残滓一掃の慣例に鑑みても、至極正当である。

 もし、日帝の植民地残滓である「日本海」の地名が引き続き残っている場合、それは日本ファシズムの犯罪的な朝鮮侵略史に合法性を付与し、当局者らには過去清算回避のこの上ない口実を与えることになるであろう。

 今、日本の反動層はいつよりも「日本海」の名称と「独島領有権」を唱え、島奪還演習をはじめ軍事的準備に拍車をかけている。

 日本の強弁が再侵略の名分立てに直結しているということを示す証拠である。

 「日本海」こそ、日帝の植民地支配の歴史が凝結している犯罪的な地名であり、軍国主義的膨張政策の所産、帝国主義侵略の代名詞である。

 今、全朝鮮民族は日本が度を超えて繰り広げている歴史歪曲、領土強奪策動をいっそう鋭く注視している。

 日本は、時代錯誤の歴史歪曲策動と領土膨張策動を中止すべきである。【朝鮮中央通信】

© KOYU BUN