フロリダ開幕のブルージェイズ 今季途中からバッファロー移動か

日本時間4月10日、ブルージェイズ傘下AAA級のバッファロー・バイソンズは2021年シーズンをニュージャージー州トレントンを本拠地として開幕する予定であることを発表した。本来の本拠地であるニューヨーク州バッファローのセーレン・フィールドではメジャー公式戦を開催するための準備としてリノベーションが進められており、ブルージェイズは昨季の本拠地としたバッファローを今季途中から再び本拠地にする可能性が高まっている。

ブルージェイズは現時点で、日本時間5月25日までのホームゲーム22試合をフロリダ州ダニーデンのTDボールパークで開催することが決定している。それ以降については何も発表されていないが、新型コロナウイルスのパンデミックのなかでアメリカとカナダの国境をまたぐ移動には制限が設けられており、「今季中にトロントのロジャース・センターで公式戦を開催」という目標は変わらないものの、バッファローへの移動が濃厚とみられる。ちなみに、ブルージェイズは昨季セーレン・フィールドで開催した26試合で17勝9敗の好成績を収めた。

現在行われているリノベーションで最も大きな変化は、フィールド内に設置されていたブルペンが外野フェンスの外側へ移設されること。また、右翼フェンスの向こう側に新しい打撃ケージを建設し、球場内のトレーニングルームとクラブハウスの施設を改修するという。さらに、LED電球の交換や2本の仮設電柱の新設といった照明器具のアップグレードも行われるようだ。

昨季は本拠地トロントのロジャース・センターが使えないなかで60試合制の短縮シーズンを32勝28敗(ア・リーグ東部地区3位)で乗り切り、2016年以来4年ぶりのポストシーズン進出を達成したブルージェイズ。今季は開幕8試合で3勝5敗とやや出遅れているが、「本拠地使用不可」というハンデを乗り越え、2年連続でポストシーズンに駒を進めることはできるだろうか。

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