【スターダム・シンデレラT】上谷沙弥 ワンダー王者・中野たむ撃破!「希望と未来が見えてくる」

女子プロレス「スターダム」春の祭典「シンデレラ・トーナメント」が10日の後楽園ホール大会で行われ、上谷沙弥(24)がワンダー王者の中野たむを破り、1回戦を突破した。

お互いに相手の動きを読み合い、緊張感あふれる攻防が続いた。ハイライトは5分過ぎ。エプロンでジャーマンを決めた中野は、場外へ突き落そうとリング内から突進。その時だ。上谷はロープの反動を利用したカウンターのフランケンシュタイナーで場外へ叩きつけ、オーバー・ザ・トップロープにより勝利した。

試合後は「あのころ、たむさんは遠くて手の届かない存在だったんですけど、いつも同じ目線で私を見てくれた。今日はしっかり、プロレスで真正面から向き合えた気がします。次は本当の意味で、たむさんを超えたいです」と感無量の表情で語った。

常に意識する存在だった中野を破ったからには、目指すものは一つしかない。「このトーナメントを制すと、新たな希望と未来が見えてくると思います。勝ち進んで私が優勝したいと思います」。30日後楽園大会の2回戦へ気持ちを切り替えた。

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