競泳・日本選手権兼東京五輪代表選考会最終日(10日、東京アクアティクスセンター)、白血病からの完全復活を目指す池江璃花子(20=ルネサンス)が、女子50メートル自由形決勝を24秒84で優勝。今大会、100メートルバタフライ、同自由形、50メートルバタフライに続く「4冠」を達成した。
50メートルバタフライ決勝からわずか1時間後のレース。これまでの疲労が蓄積して体力も限界に近づいていたはずだが、池江は後半でトップに立つと、そのままリードを守った。
前日の準決勝では全体1位の24秒87をマーク。この日はさらにタイムを伸ばして復帰後の自己ベストを塗り替えた。また、同種目の派遣標準記録(24秒46)を突破することはできなかったが、回復途上で出場種目〝コンプリート〟は本人の努力にほかならない。
今大会の全レースを終えた池江は400メートルリレーと同メドレーリレーの五輪出場権を獲得。復帰ロードは次のステージに突入する。