爆破予告で業務中断 伊勢原市職員、全員避難

 全国各地の自治体に爆破予告が相次いだ事件で、伊勢原市は24日、予告時刻とされた午後3時の前後30分にわたって本庁舎の全業務を一時中断し、来庁者と職員計約600人を避難させた。伊勢原署も署員約70人を動員し、周囲を警戒させる一方、威力業務妨害容疑で捜査している。

 この日は朝から市職員と同署員が本庁舎、図書館、文化会館など6施設を点検。午後2時40分に全職員と市民を建物外に避難させ、規制線を設けた上で施錠した。

 パトカーや救急車などが待機するものものしい雰囲気の中、午後3時を迎えたが異常はなし。同5分に市職員と同署員が10分間かけて建物内の安全を確認。市民を建物に迎え入れ、業務を再開させた。

 通院のタクシー券の申請に訪れた市内に住む60代の主婦は「寒い中、外で30分は待っていた。大変迷惑な話」とあきれていた。

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