広島・九里亜蓮投手(29)が10日の巨人戦(マツダ)に先発し7回2失点で今季3勝目を挙げた。
初回に一死一塁から梶谷の打球を二塁へ悪送球。先制点を献上するきっかけを作ってしまったが、これで闘志に火が付き「何とか粘り強く1点でも少なくという気持ちで投げた」と気迫の投球をみせた。
アクシデントにも屈しなかった。3回、梶谷の一ゴロでベースカバーに入った際に交錯して転倒し、トレーナーとともに治療のためベンチへ下がった。緊急降板を想定しブルペンではコルニエルが準備を始めたが、再びマウンドに上がり続投。「痛いのは痛いですけど特に大丈夫です。試合に集中していたので、その辺は気にせずにやっていました」と不屈の魂で7回を投げ抜いた。
早くも3勝目の右腕の快投を佐々岡監督も「流れが悪いなかしっかり試合を作ってくれた」と賞賛。九里が先発ローテとしてチームを引っ張っている。