【競泳】〝4冠〟の池江璃花子「日本で負けるのは今年で最後と決めていたけど…」

50メートル自由形でも優勝した池江璃花子

競泳・日本選手権兼東京五輪代表選考会最終日(10日、東京アクアティクスセンター)、白血病からの完全復活を目指す池江璃花子(20=ルネサンス)が、女子50メートル自由形決勝を24秒84で優勝。今大会、100メートルバタフライ、同自由形、50メートルバタフライに続く「4冠」を達成した。

圧倒的な強さを見せつけた。大会前から優勝を目標にしていた50メートルバタフライの〝有言実行V〟から1時間後のレース。池江はやや出遅れながらも後半でトップに立つと、そのままリードを守った。「日本で負けるのは今年で最後と決めていたんですけど、思った以上に成績もよかった。今回の4冠という結果を自分に対して褒めてあげたいと思います」と充実の表情を見せた。

大会初日か最終日まで4種目11レースに出場した池江だが、100メートル自由形で優勝を決めた後に体のダメージを感じていた。強い疲労感に一時は「半フリ(50メートル自由形)は棄権したほうがいいかというのもギリギリまで悩んだ」という。それでも翌9日に「『意外と体軽いかも。行けちゃうかも』という感じではあったので、そのまま最終日まで突っ走ることができてよかった」

今大会では400メートルリレー、同メドレーリレーの五輪代表権を獲得。池江は「決まったからにはしっかり自分の使命を果たさないといけないと思っている。五輪本番まであと2、3か月あるので、さらに体力は付くと思いますし、リレーがメインになってくると思うんですけど、全力でチームに貢献したいなと思います」と意気込んだ。

自国開催の大舞台で池江がどんな泳ぎを見せるか早くも楽しみだ。

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