STU48が船上劇場」ラストツアー開始 昼公演で涙するメンバーも

ライブツアー「ありがとう!STU48号ツアー」が10日スタート(C)STU

瀬戸内7県を拠点に活動するアイドルグループ・STU48が10日、兵庫県の神戸港・中突堤Cバースで「ありがとう!STU48号ツアー」をスタートさせた。

2019年4月から日本初の船上劇場「STU48号」をパフォーマンスの拠点として活動してきたが、来月23日で役目を終了。そのラストを締めくくるツアーだ。

船そのものを劇場化するという大掛かりな取り組みで、母港を広島国際フェリーポートにおきながら、兵庫、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛の瀬戸内7県にこれまで寄港してきた。

昼公演「Selfish amity,s」は、昨年11月に劇団「SEPT」主宰・杉浦タカオによる脚本の元、グループ内オーディションで選ばれたメンバーでの構成。「音楽」と「演劇」の融合を軸にした内容で、船上劇場での活動終了から新たな一歩を踏み出す今とリンクする瞬間も散りばめられた脚本に、涙するメンバーもいた。

劇中でアン役を務めた今泉美利愛(19)は「これから私たちは本当に新しいスタート切ることになるのですが、今まで以上にファンの方々を大切にして、スタッフに感謝をしながら前進していきたいです」と感謝とともに力強く決意した。

夜公演では、2期研究生による「僕の太陽」公演が行われ、今回は前キャプテンの岡田奈々(AKB48兼任=23)も参加。MCで2期研究生とやってみたいことについて聞かれると、岡田は「いつか2期研究生たちと秋葉原のAKB48劇場でも公演をやりたいです! あと、僕の太陽公演はAKB48メンバーもやってきた公演で、振りを覚えている先輩メンバーが多いので、STU48の2期研究生たちとメンバーをシャッフルして合同の公演もやってみたいです」と期待を膨らませた。

アンコール後のMCでは、田中美帆(18)が「今、大変な状況ですが、私たちのためにこうして神戸港に集まっていただきありがとうございます」と観客に感謝。岡田は「2期研究生にはもっともっと成長してステキなアイドルになって、誰かの太陽になれるような存在になってほしいです」とメッセージを送った。

「ありがとう!STU48号ツアー」は、全16公演を予定。今後は香川・岡山・徳島・愛媛・山口と巡り、ラストは5月23日の母港・広島国際フェリーポートで公演を実施する。

© 株式会社東京スポーツ新聞社