10日(日本時間11日)の米プロバスケットNBAでトロント・ラプターズはクリーブランド・キャバリアーズに135―115で快勝。渡辺雄太(26)は自己最多の14得点と5リバウンドを記録した。
スリーポイントシュートと豪快ダンクを2回ずつ。この日の渡辺はハイライトシーンともいえるプレーを連発した。
第1クオーター(Q)の残り4分15秒から出場すると、残り42秒にボールを奪うとそのままドリブルでコートを縦断。レイアップのステップから空中でコリン・セクストン(22)をかわしてシュートを決める。
現地の中継が「素晴らしいプレーだ!」と実況したのも、この日の渡辺にはまだ序の口。このクオーター終了直前には〝ブザービート〟のスリーポイントシュートを決める。
第2Qの残り3分には2本目のスリーポイントシュートを決め、渡辺は前半で8得点。ラプターズは87―54と大量のリードを奪った。
後半はダンクで見せる。まずは第4Qの開始1分。速攻でスタンリー・ジョンソン(24)からパスを受けると、両手で持ったボールを頭の後ろまで振りかぶるダンクを叩き込む。
残り6分55秒には、マラカイ・フリン(22)とのピック&ロールから両手でダンク。
残り8分35秒には、惜しい〝幻のダンク〟もあった。
フリンがボールを奪うと、ゴールに向かって独走していた渡辺がボールを受けると、空中でダブルクラッチをしてから、そのまま後ろ向きで叩き込む。
「ダンク・コンテスト」でお目にかかれそうな豪快なプレー。だがが、これをやられたくないキャバリアーズはセクストンがパスした直後のフリンにファウル。ボールに関係ない所でのプレーはテクニカル・ファウルを取られたが、渡辺のダンクはノーカウントになってしまった。
これで渡辺は5試合続けて10分超のプレータイムを得た。ニック・ナース監督(53)は「ユウタは良く走るし、リングに向かっていくアグレッシブなプレーがいい」と評価。今後の起用法が楽しみだ。