巨人・原監督が今村の3年ぶり完封をプロデュース 8回134球から「続投」の理由

完封勝利を収め大城(右)とタッチする今村

巨人の原辰徳監督(62)が先発左腕・今村信貴投手(27)の〝底力〟を引き出した。

11日の広島戦(マツダ)で8回終了時点で134球を投げ無失点だった今村に、ベンチで宮本投手チーフコーチが「(9回)行こうよ」と声をかけた。左腕も「分かりました」と続投しわずか8球で三者凡退。142球で18年8月5日中日戦(ナゴヤドーム)以来、2度目の完封勝利を飾った。

試合後、原監督は「(続投は)やっぱりまだまだ途上の選手だからね。そういうもの(=完封)を経験してくれれば。(捕手の)大城と共にチームにとってプラスになるし、本人にとっても非常に良かったと思います」と理由を明かした。

楽天とのオープン戦(3月21日、東京ドーム)で今村とコンビを組んだ大城を、ベンチで公開説教したのも期待の表れだった。これで今村は3戦で防御率0・78、2勝0敗。指揮官は「(打者を)攻められている。四球も少ないし、自分の間合いで投げられている。何かつかんでくれたのかな」と目を細めた。

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