松井珠理奈の卒コンを名古屋企業も全面バックアップ

松井珠理奈(C)2021-Zest,lnc.

SKE48の松井珠理奈(24)が11日、名古屋市内の日本ガイシホールで卒業コンサートを開催。昼夜2公演にわたって熱いステージを繰り広げた。今回の卒コンでは名古屋を代表する居酒屋チェーン「世界の山ちゃん」が協賛し、コラボ商品も発売された。そのきっかけとなったのが、珠理奈の地元とのつながりだった。

珠理奈自身がプロデュースした昼夜2回の卒業公演は、バラエティーに富んだものとなった。昼公演では「大きな会場でソロで歌って成長してもらいたい」(珠理奈)と、野島樺乃(19)、林美澪(12)らがソロで歌うパートがあれば、「わるじゅり」「ジッパー」を歌った際には、プロレス団体ノア・の丸藤正道(41)らと共演。夜公演では未来のSKEを担う鈴木恋奈(17)、大谷悠妃(16)、平野百菜(14)ら若手メンバーにも見せ場を用意すると、その間に髪をバッサリ切ってショートカットに変身し、ファンを驚かせた。

「今のつらい思いだったりモヤモヤしている気持ちもみんなで信じて、みんなで手をつないで、心をつないでいけばきっと明るい未来になるんじゃないかな。SKEだけでなく48グループ、アイドルグループ、この世の中。また明るい未来が来たらいいなと思いながら、私も明るい未来に向けて卒業したいと思います」

こう話した珠理奈には、会場のファンから大きな拍手が送られ、日の高柳明音(29)の卒コンとともに約1年2か月ぶりとなったSKEの大会場でのコンサートは、大成功で幕を閉じた。

珠理奈の卒コンは、本来なら昨年9月26、27日に2日間かけて同所で行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期に。今回の公演も会場キャパ1万人に対して50%以下の3500人だけしかファンを入れることができなかった。入場料収入も半分以下となるだけに収益面でも大きな痛手となるが、そんな中で大きかったのが協賛企業の存在だ。手羽先で有名な名古屋を本拠地とする居酒屋チェーン「世界の山ちゃん」が、珠理奈と高柳の卒コンの協賛に名乗りを上げたのだ。

実は「世界の山ちゃん」と珠理奈とはつながりがあった。珠理奈が以前、「世界の山ちゃん」で食事をした際に代表取締役の山本久美氏と偶然会い「『世界の山ちゃん』がおいしくて大好きなんです」と感謝したことがあった。関係者によれば「珠理奈の丁寧な対応を(山本氏は)よく覚えていたそうです」というだけに、そういった地元でのつながりが協賛のきっかけにつながったといえそうだ。

今回の卒コンではSKEと「世界の山ちゃん」のコラボ商品「ミニイカフライ 幻の手羽先風味」も販売された。パッケージのイラストに「世界の山ちゃん」のイメージキャラクター・鳥男と同じ格好をした珠理奈と高柳が登場。会場でも多くのファンが買い求め卒コンの盛り上がりに一役買った。

SKEと「世界の山ちゃん」は、今後も店舗でのイベントなども含め協力体制を続けていく予定。「大好き、幸せ、ありがとう!」。最後にそう言い残して卒コンのステージから去った珠理奈だが、SKE48を名古屋に根付かせようと頑張ってきた13年間が、地元企業とのつながりという大きな財産につながった。

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