WHILL、レンタルサービスを提供開始 誰でも月額で使用可能に

WHILL株式会社(以下、WHILL社)は4月8日、DtoCレンタルサービス「WHILLレンタル」を開始すると発表した。

通常、福祉用具は、介護保険の適用を受けた上で、介護系の流通事業者を通じて借りることが一般的だが、歩行困難を抱える高齢者は日本だけでも1,000万人と言われており、介護保険利用者の数を大きく上回る。WHILL社は、これまでもWHILL Model C2を代表とする近距離用のモビリティの開発・販売や、介護系の流通事業者に限らない販路拡大に取り組んで来たが、高齢者の方々から「長距離の歩行が困難だが、長期間使ってから納得して購入したい」「いつまで使うかがわからないため、ずっとレンタルで使い続けたい」などの声があったという。

モビリティ利用へのハードル

これまでも購入、または介護保険を利用したレンタルが可能だったが、「WHILLレンタル」では、年齢や介護保険の有無にかかわらず、誰でも簡単な手続きで、月々1万4800円(非課税、送料別)でWHILL Model C2をレンタルし続けることができる。WHILL社の専門スタッフによるサポートと、オプションのロードサービスなども提供することで、免許返納のきっかけや、免許返納後の引きこもりの防止、さらにはQOL(生活の質)の向上にも役立つことを期待しているという。

また今回のサービスでは、届いたその日から簡単に使えるように、専門スタッフがユーザーの体に合った調整、操作説明、運転アドバイスを実施し、自宅周辺や毎日通る道で操作に慣れるまでサポートする。修理も電話一本で対応し、専門スタッフがユーザーの自宅を訪問して引き取るという予定だ。

■WHILL社 代表取締役兼CEO 杉江 理氏のコメント

「年齢や介護保険の有無に関わらず、シニア層が安心して外出できるモビリティを利用できるサービスは、これまで必要とされながらも、必要な方が手軽に使い始められなかったという課題がありました。“WHILLレンタル”は、自転車の移動が不安になった方や、短い距離でもついタクシーを利用してしまう方など、多くのシニアの方々に、お買い物や散歩など、活動範囲を広げていただきたいと思っています。WHILL社は、このサービスをシニアのための安全な一人乗りの移動手段という市場をつくっていきます。」

WHILL Model C2紹介動画

© 株式会社自動車新聞社