【WWEレッスルマニア】毒蛇オートンが悪魔ザ・フィーンドをRKO葬も謎の結末に…

燃え上がる炎の中、ザ・フィーンドはランディ・オートン(下)にアビゲイル弾を決めた(©2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.)

【フロリダ州タンパ11日(日本時間12日)発】WWEの祭典「レッスルマニア37」2日目大会が当地のレイモンド・ジェームス・スタジアムで開催され〝悪魔〟ザ・フィーンド(ブレイ・ワイアット)と〝毒蛇〟ランディ・オートン(40)の遺恨決着戦は、オートンがRKOで勝利するも、謎に満ちたエンディングを迎えた。

海賊に扮した〝超人〟ハルク・ホーガン(67)と今年の殿堂入りを果たしたタイタス・オニール(43)の開会宣言で大会がスタート。しかし第1試合は、お祭りムードが吹き飛ぶ恐怖空間となった。まず白の新しいコスチュームに身を包んだ毒蛇がリングイン。場内が薄赤い照明に転じると、不気味なペイントを施した黒い小悪魔アレクサ・ブリス(29)が巨大なオルゴールを鳴らし、その中から悪魔が降臨。いきなりオルゴール上からのダイビングラリアートで先制した。

毒蛇は実況席へのバックドロップで叩きつけるも、悪魔はマンディブルクローでリング上へ強引に戻す。オートンはエレベーテッドDDT3連打からRKOを狙うも、逆に悪魔がマンディブルクロー。シスター・アビゲイルの態勢に入るとコーナー四方から巨大な炎が上がる。

ここで巨大オルゴール上に顔面から黒い液体を流したアレクサが立ち上がってリング上に手を差し伸べた。あまりに不気味な光景だ。悪魔がアレクサに気を取られた瞬間に、オートンが背後からRKO一撃。3カウントを奪った。

毒蛇が去った後もアレクサは黒い液体で顔面を真っ黒にしながら、リング上の悪魔を見つめる。悪魔は明らかに戸惑った様子だ。ここで場内の照明が落とされ、あまりに唐突なエンディングで遺恨決着戦は幕を閉じた。

悪魔と小悪魔の関係に変化が生じたということなのか。敗れたとはいえ、完全復活した悪魔の動向は、WWEを再び大混乱に導きそうだ。

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