古田新太×尾上右近・ダブル主演で贈る欲望と狂気と笑いのミュージカル『衛生』〜リズム&バキューム〜上演決定!

「汚いミュージカルをやろう」。そんな構想が膨らんだのは、2015年のこと。古田新太が出演し、福原充則が脚本を手がけた舞台『いやおうなしに』の上演がきっかけで、ミュージカル『 衛生 』の企画はスタート。6年の歳月を経て、7月からTBS赤坂ACTシアターを皮切りに、大阪、福岡を含む3ヶ所での上演が決定。

2018年に『あたらしいエクスプロージョン 』で岸田國士戯曲賞を受賞し、ドラマ『あなたの番です 』の全話を 手がけた福原充則の脚本・演出による新作書き下ろし作品 。福原にとって初となるミュージカル作品の舞台化で、全ナンバーの作詞も手がける。排泄物を肥料として扱う業者一家の悪行三昧を、ポップかつグロテスクに、それでもどこかあっけらかんと、音楽に乗せて描いていく異色ミュージカルが、 今夏、誕生。

主演は、演劇界きってのスターで本作の構想にも関わった古田新太と、歌舞伎俳優であり、唄い手として清元栄寿太夫を襲名した尾上右近。汲み取り業を契機に、事業を拡大する「諸星衛生」の経営者親子を演じます。また、元宝塚歌劇団雪組トップ娘役の咲妃みゆが対照的な二役に挑む。近年、つかこうへい作品などで俳優としても注目を集めるNON STYLEの石田明、映画・ドラマ・舞台と、活躍の場を広げ続けるともさかりえ、福原作品『その夜明け、嘘。』『俺節』に出演した六角精児らが、「“汚い”ミュージカル」の住人として加わる。

音楽は「いきものがかり」の水野樹と益田トッシュに決定。透明感のある旋律が、悪行を積み重ねる家族の横暴ぶりといかに重なり合うのか、いよいよ期待が高まる。悪者たちの過剰な自己主張 、常人の理解を超えた悪行の限りを目撃するうちに 、かえってすがすがしい気分となり、やがて客席は逆説的な爽快さに包み込まれることだろう。

脚本・演出:福原充則 コメント

古田新太さんと舞台『いやおうなしに』でご一緒した際、「世界一汚いミュージカルをやろう 」という話になったことがきっかけで『衛生』の実現に至りました。昔気質の悪党たちが跋扈(ばっこ)する内容で、人間の欲望を描くとすれば 、“ 排泄 ” を題材にできないだろうか 、と思案して書いたのがこの作品です 。この作品には悪人しか出てきません 。多少の個人差はあっても、だれもかれもが、悪いやつです。けれども、そんな悪いやつらがどこ かヒロイックに見え、圧倒的な悪で突き進みながらも、音楽の力が加わり 高揚感に包まれる。

古田新太 コメント

人間というか、動物なら必ずしてしまう糞尿。

それをお金儲けにしようとする人々。

それを楽しいミュージカルにできないか。

できるかできないかはこれからだ。

できるかな、できないかな。

尾上右近 コメント

僕は「歌舞伎界のプリンス」とメディアで紹介して頂く機会が多くございます。 実際は黒さや品のなさが内在した一人の人間です。 今回のお役を通して自分の中の闇や毒をここぞとばかりに曝け出し、元来の歌舞伎にもある、 ダークな内容やタブーにどんどん触れ、観る人の心に突き刺さるよう、本当の歌舞伎役者 スピリッツに則ってこのお芝居にチャレンジさせていただきたいと思います!

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