未公開映像を使ったジョン・レノン&ヨーコ・オノ「Give Peace A Chance」の新ビデオが公開

1969年4月22日、ロンドンのサヴィル・ロウにあるアップル社のオフィスの屋上での写真 David Nutter © Yoko Ono Lennon

ジョン・レノン&ヨーコ・オノによる名曲「Give Peace A Chance(平和を我等に)」の未公開映像を使った新ビデオが公開となった。この映像は、1969年5月25日に、夫妻のフィルム・カメラマンであるニック・ノーランドとサウンド・レコーダーであるマイク・ラックスが撮影したもので、ジョンとヨーコが5月31日にモントリオールのクイーン・エリザベス・ホテルで行われた「ベッド・イン・フォー・ピース」でこの曲の有名なバージョンを録音する6日前のもの。

この映像はこれまで公表されたことがなかったが、ジョン・レノン・エステートによって細心の注意を払って復元され、5Kの高解像度映像で2021年4月13日に公開された。

<映像:Give Peace A Chance (demo) – John & Yoko, Sheraton Oceanus Hotel, 1969 (5K Music Video)

このリハーサルの様子は、バハマのシェラトン・オーシャナス・ホテルで撮影され、この曲の最も初期の録音となる。この作品では、ジョンが詩の部分の歌詞をユーモラスなアドリブで書いた後、ヨーコが印象的なコーラスに参加している。

1969年3月20日にアムステルダムにて最初に行われたベッド・イン。これに続く第2回目のベッド・インはニューヨークで計画されていたが、ジョンが1968年に大麻で有罪判決を受けことでジョンとヨーコはアメリカへの入国を拒否されたため、バハマに移動したのだ。しかし、シェラトン・オーシャナス・ホテルのレイアウトとバハマの蒸し暑さのために、翌日、再びトロントに移動することに。場所はニューヨークに近く、ニクソン大統領の関心を引くためにアメリカのマスコミが集まるモントリオールに決定した。

モントリオールでのベッド・イン・フォー・ピースでは、ジョンとヨーコはホテルのスイートルームに1週間滞在し、メディアに自由にアクセスして、延々とインタビューに応じ、この長期にわたる新婚旅行を「平和のためのコマーシャル」に仕立て上げた。その結果、「Give Peace A Chance」がジョンの初のソロ・シングルとして、プラスチック・オノ・バンドの名義でレコーディングされたのだった。

また、ジョン・レノンのデビュー・アルバムの発売50周年を記念して4月23日に発売される『ジョンの魂:アルティメイト・コレクション』に収録されている新ミックスが、日本時間4月25日(日)午前2時より、シャータランズのヴォーカリストでもある、ティム・バージェスによるツイッター・リスミング・パーティーの一部として聴くことができることも発表となった。

イベントには、ヨーコ・オノ、ショーン・レノン、プラスティック・オノ・バンドのベーシスト兼アーティスト、であもあるクラウス・フォアマン、ジョンとヨーコの友人で、アルバム・カバーのフォトグラファーであるダン・リッチャー、ミキサー/エンジニアのポール・ヒックス、等が参加予定となっている。

Written by uDiscover Team

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