鷹・バレンティンが巻き返しへ〝決意表明〟「結果を出さないと一軍には上がれない」

チームに合流したバレンティン

シーズン60本塁打を誇る日本記録男が鷹2年目の〝決意表明〟だ。ソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手(36)が13日、2週間の待機期間を終えてチーム合流。一からの再スタートを誓った。

筑後のファーム施設で二軍に合流。初日から動きは軽快だった。若手に交じりダッシュメニューや外野守備練習、打撃練習を行い汗を流した。早くも16日からの名古屋遠征(ウエスタン・中日戦)に帯同して実戦出場する予定となっている。

復活を期する新シーズン。無条件で一軍での出番が回ってくるとは思っていない。「ここ(二軍)でやるべきことをやりたい。ちゃんと結果を出さないと一軍には上がれないと思っている。(目標として)今ホームランを何本かは考えてない。いいフォーム、いいコンディションを作っていければ(結果として)出てくると思っています」と強い思いを口にした。

ヤクルトでは9シーズンのうち8度の30本塁打超え。それが移籍初年度の昨季は打率1割6分8厘、9本塁打、22打点と低迷した。パ・リーグ投手の厳しい内角攻めもあったとはいえ、交流戦もある時代だ。コンディショニング面で苦しんだところもあったという。

新天地でキャンプから万全を期したハッスル調整。開幕からの大暴れを目指した。しかし、コロナ禍の影響で開幕が再三の延期となりペースが大きく崩れた。「去年はコロナの関係でシーズンに入る体の作り方が難しかった」。足を痛めていたことで走塁で精彩を欠くシーンもあった。

今年こそはバットでチームに貢献する。「去年は良くなかった。今年は活躍したい」。日本での10年間で297発を放った大砲が逆襲に燃えている。

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