ソマリア沖で海賊対処 護衛艦「ありあけ」帰港 佐世保

佐世保に帰港した護衛艦「ありあけ」の帰国行事=佐世保市、倉島岸壁

 海賊対処に従事するためアフリカ・ソマリア沖アデン湾に派遣されていた海上自衛隊の護衛艦「ありあけ」(艦長・江澤斎高2等海佐)が13日、活動を終え母港の佐世保に戻った。佐世保からの派遣は14回目だった。
 「ありあけ」は第37次隊として昨年9月、佐世保を出港。隊員約190人と海上保安官8人が乗り込んだ。10月下旬から今年3月中旬まで、他国と連携し貨物船やタンカーなど計7隻の護衛などに当たった。海上自衛隊佐世保地方総監部によると、今回の派遣で海賊事案の発生はなかった。
 佐世保市干尽町の倉島岸壁であった帰国行事には家族や来賓など約140人が出席。自衛艦隊司令官の湯浅秀樹海将は「新型コロナウイルスの感染が拡大する中、感染者を出さず任務を完遂した。称賛に値する」と訓示。江澤艦長は取材に対し「近年3年間は、海賊と認定される事象は起きていない。今後も任務に励み現状を維持していきたい」と語った。

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