魔王NHKを倒せ! NHK党のRPG風政見放送が斬新すぎる【参院長野補選】

参院長野補選のNHK党・神谷幸太郎氏の政見放送

参院長野補選(25日投開票)の政見放送が14日、NHKで放送された。自民党の小松裕氏(59)、立憲民主党の羽田次郎氏(51)、NHK受信料を支払わない方法を教える党(NHK党)の神谷幸太郎氏(44)による争い。NHK党が投入した斬新なRPG(ロールプレイングゲーム)風の政見放送の中身は?

放送は暗転した場面からスタート。西洋風の建物内に剣と盾を持つ勇者風の男性(埼玉・川口の塩田和久市議)が姿を見せた。

「ここは…!? 住んでた世界と違う。日本でもない…!」とつぶやくと、修道士風の女性(演じてるのは男性で、埼玉・春日部の酒谷和秀市議)が「今、この世界は魔王NHKに支配されています。奇怪な電波を人々に飛ばして、電波代と称して受信料を徴収しにくる。誰も魔王に歯向かえない」と勇者に助けを懇願した。

その後、牢屋に囚われの身となっていた魔法使いや賢者など仲間を集めた一行は、受信料の取り立てにきたモンスターやラスボスの魔王NHKを相手に「不退去罪」や「弁護士法72条違反」などの攻撃を繰り出して、退治に成功。NHKのスクランブル化を訴え、平和を取り戻すという内容だ。

政見放送はスタジオ収録と持ち込み形式の2パターンがあり、NHK党は事前に撮影した映像を持ち込んだ。立花孝志党首がアイデアを募ったところ、地方議員が今回の企画を立案した。RPG風のセットが組まれたスタジオで撮影し、衣装や背景はCG演出もなく、リアルな仕上がりとなった。

脚本や演出を担当した埼玉・上尾の佐藤恵理子(えりい)市議(34)は「何かのゲームを模したのではなく、異世界転身もの。子供から30~40代くらいのゲームをやる世代にはわかりやすいと思う。デキは80点。みなさんの反響とやる気次第で続編を作りたい」と満足げ。異例のRPG政見放送がシリーズ化となるのか。

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