米経済誌「フォーブス」が松山英樹を特集 今後のスポンサー収入「天文学的数字になる」

米フォーブスは偉業の松山を特集した(ロイター)

世界的に権威のある米経済誌「フォーブス」が、男子ゴルフの「マスターズ」を初制覇した松山英樹(29=LEXUS)を特集して今後のスポンサー収入が「天文学的数字になる」と太鼓判を押した。

同誌は松山の今後のスポンサー収入が急増する要因として4つのポイントを挙げて詳説した。

1点目は「寿命が長いスポーツでトップレベルの才能を持っている」とゴルフは選手寿命が長く、長年支援を受けられる点を指摘。「最大のスターであるアーノルド・パーマー、ジャック・ニクラウス、ゲーリー・プレーヤーはすべて長期間のゴールドスポンサーがある」とレジェンドたちと並べて高く評価した。

2点目として「松山は有名企業がスポンサーになる伝統的な特徴を持っている」としたうえで「信頼性(専門知識と信頼性を含む)、魅力(類似性、親しみやすさ、好み)、実力。3つの要因が発信の有効性に影響を与える」と分析。「松山は間違いなくすべての側面で非常に高いスコアを獲得している。ゴルフ用品、アパレル、自動車では間違いなく、さらに金融、航空、観光と彼の魅力が広まる可能性がある」と幅広い需要を予測した。

3点目は、「マスターズの最初の日本人の勝者であることはメッセージ性に役立つ」。「大坂なおみが2018年にテニスの全米オープンで優勝するなどアジア選手が世界のステージに立った例は他にもあるが、松山の勝利は間違いなくアジア人男性として最も大きな注目を集める。歴史上、世界的にフォローされるプロスポーツのアスリートになる。世界で多様性がトレンドになる中、非常に市場性のあるものだ」と世界の潮流に合ったインパクトのある偉業になるとした。

最後に「日本は依然として世界の主要市場であり、世界の市場関係者にとって重要だ」と指摘し、こう続けた。「ナイキ、シーメンス、KPMG、ルイヴィトン、ネスレなどの主要なグローバル企業は、日本市場に注意を払う」と世界の巨大企業が日本のスターである松山に関心を示すと予測。さらに「今夏の東京五輪で、彼の可視性は途方もない」と金メダルを獲得すれば世界的な松山フィーバーが加速すると指摘。こうした点を踏まえて「彼の株は天文学的なレベルに上昇する。契約を検討するスポンサーは注意を払う必要がある」とスポンサー収入では無限大の可能性があると断言した。

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