夏帆、萩原利久、蒔田彩珠、斎藤工らが「息をひそめて」完成披露試写会に出席

Huluで4月23日に配信スタートとなる、Huluオリジナル「息をひそめて」の完成披露試写会が開催。夏帆、萩原利久、蒔田彩珠、斎藤工、中村龍太郎監督が登壇した。

同作は、多摩川沿いの街を舞台に、コロナ禍での日常を生きる人々を描く全8話のオムニバスストーリー。ほかに、村上虹郎、安達祐実、三浦貴大、石井杏奈らも出演する。

脚本も担当している中川監督はドラマについて、「テーマの本質としてはコロナではなく、もともとあったがコロナによって鮮明化した社会の問題や人間の心の傷で、それを今出すことに意味があると思います」と紹介。

第1話と8話に登場する夏帆は、完成した映像を見て「あまりにも自分の日常になじみすぎていて意識していなかったんですけど、多摩川ってこんなに美しい場所だったんだなと気が付いて。自分の日常でも、当たり前のように見過ごしていたものや時間にこそ美しいものがあると気付けました」と述べた。

第2話で、学生寮に暮らす大学生を演じる萩原は、ロケに使用した寮に中川監督が宿泊したエピソードを挙げ、「スタッフや演者さんだけでなく、協力してくださる方一人一人にとても丁寧にコミュニケーションされているのが印象的でした」と振り返り、中川監督の演出については「長回しの撮影でアドリブを詰め込んで、ゆるく自由にやらせてもらったのがそのまま採用されていました。監督の独特な演出によって、そこで感じていた空気が映像を通しても出ているような気がしました」と明かした。

第4話に出演の蒔田は「セリフが少なくて、脚本を読んだ時にどういう映像になるんだろうと思いましたが、完成したものを見た時に、言葉が大事というわけじゃないんだなと思いました」と話し、親子役で共演した光石研について「1日中団地にこもっている撮影で、光石さんのおかげで明るくやれました」と語った。

第1話、7話、8話で合唱部の顧問役を務める斎藤は「生徒役の中に、役者さんではなく、実際の現役合唱部の学生が何人かいて。台本にはないんですけど、その生徒に質問を投げていく撮影で、僕の質問に対してご自身のこの1年間がどういう時期だったのかを語ってくれて、そこは本当にドキュメントでした」と、これまで中川監督の作品を見て感じた「フィクション、ノンフィクションの境目がない」というのを体感したと回想。

また、ドラマの内容に合わせ、コロナ禍での4人の心境の変化についてもトーク。夏帆は撮影現場で飲み物やお菓子が置いてある “お茶場”が全部なくなってしまったことを惜しみ、萩原はあまり会うことができなくても、友達との距離感が変わらないことに気付いたという。

一方、斎藤は「腸活と菌活をしています。調べていくと、菌といっても悪い菌ばかりじゃないんだなと。豆腐や納豆、おみそ汁といった和食の文化に、すでに素晴らしい発酵食品があり、発酵に魅せられています」と、みそ作りもしていると告白。

さらに、「この1年で一番幸せだったこと」という話題では、夏帆が「こんなこと言うと仕事人間みたいで嫌なんですけど」と苦笑しながら、「撮影現場でお芝居をできることがすごく幸せだなというのを、自分が感じたのは意外でしたし、大きな発見でした」とコメント。

萩原は先生役と生徒役で共演したことのある斎藤との再会を、「10年ぶりにお会いできて、それが今年一番の幸せです!」と喜んだ。一方、蒔田は「無事高校を卒業して、それが一番の幸せです」と笑顔を見せた。

そして、イベントでは中川監督からのサプライズで、4人にそれぞれをイメージした花束が贈られた。同ドラマは、4月23日から全8話一挙配信スタートとなる。

© 株式会社東京ニュース通信社