新富の交通課題探る 大学生ら現地訪れ調査

シェアサイクルに乗り新富町内を移動する学生ら

 宮崎トヨタグループと宮崎大、宮崎学園高の学生、生徒6人は11日、新富町で交通課題に対するフィールドワークを行った。学生らは宮崎トヨタ、トヨタカローラ宮崎などの社員と、公共交通を使って町内を巡り、関係者から説明を受けるなどして交通弱者対策へのヒントを探った。
 産学連携事業の一環。学生らは3月に行われた「MIYAZAKI SDGsACTION」のプレゼンテーションで、交通弱者をサポートする交通手段の必要性について発表。今回のフィールドワークはそれに続く取り組み。
 宮崎市から電車に乗り新富町に着いた学生らは、駅前からシェアサイクル「PiPPA(ピッパ)」に乗って町中心部に移動。そこから町の乗り合いタクシー「トヨタク」を使い「ユニリーバスタジアム新富」に向かい、町職員からトヨタクの利用状況や同町の交通弱者対策について説明を受けた。
 今回の調査を基に、課題提起や解決策について考え、県内で新たな移動サービスの実証実験を行う団体へのプレゼンを目指す。宮崎大農学部畜産草地科学科4年の永野健太さん(21)は「世代間でニーズが違うなど、公共交通にはさまざまな課題があることが分かった。仲間と意見を出し合い、社会貢献できるようなアイデアを考えたい」と話していた。

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