【東京五輪】組織委 愛媛・松山市の聖火リレー“代替案”に「本来の趣旨に沿った対応」

組織委が松山市の聖火リレー中止に見解を示した

東京五輪・パラリンピック組織委員会の高谷正哲スポークスパーソン(42)は13日、オンライン取材で大阪府で実施された聖火リレー2日目を総括した。

大阪府は現在、新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とした「まん延防止等重点措置」が適用。新規感染者が過去最多の1130人となった同日、聖火リレーは万博記念公園(吹田市)の代替コースで一般客を入れずに実施された。17人の欠席者が出たものの、高谷氏は「大きな問題なく実施できた」と話した。

異例の状況下で実施された聖火リレーだが、参加者からは笑顔が絶えなかったという。その光景を目にした高谷氏は「ランナーの方の笑顔、その周りに集まった皆さんの笑顔、ご家族の笑顔。このプロジェクトに関わる全ての人間にとっては非常に励まされることです。多くの皆さんが、この聖火リレーをリレーも含めて一人ひとりの人生の何かのキッカケになっているんだなと。この広い世の中において誰かの希望になるような役割を果たしているという思いが伝わっていると思います」と万感の思いを口にした。

一方、この日は愛媛・松山市内で予定されていた聖火リレー(21日)の中止が正式に決定。実行委員会と組織委と協議の末、市中を走行せずにセレブレーション会場内(松山城・城山公園)でトーチにともす「点火セレモニー」という代替案に落ち着いた。これについて高谷氏は「聖火をつないでいく本来の趣旨に沿った対応ができていると考えている」とした上で、ランナーに対して「走行されたいという思いをぜひステージに持ってきていただき、貴重な時間にしていただきたい」とメッセージを送った。

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