(株)新潟三越伊勢丹と(株)バイオマスレジンHDが連携、「ライスレジン」製品の普及促進へ

ライスレジンを使用した食器類

株式会社新潟三越伊勢丹(新潟市)は14日、お米(非食用米)に代表される国産バイオマス資源を活用したプラスチック樹脂原料の製造販売などを行う株式会社バイオマスレジンホールディングス(本社:東京都)と連携し、新潟伊勢丹館内で利用客、従業員双方に向けてお米(非食用米)由来のバイオマスプラスチック「ライスレジン」製のストロー等の使用を通じたSDGs貢献施策を実施した。

国産バイオマスプラスチック「ライスレジン」の原料は、食用に適さない古米、砕米、削米などを使用しており、石油系プラスチックの含有量を大幅に下げることで、CO2や石油系プラスチック、食品ロスの削減に貢献することができる。

今回の2社の連携による具体的な施策としては、顧客向けとして、新潟伊勢丹館内のレストランの「新潟越品ダイニング」などの一部のレストランでライスレジン製ストローに切り替えられるほか、NIIGATA越品ではギフトラッピングにライスレジン製の袋を利用することができる。

また、おちょこ、スプーン、クッキングセット等ライスレジン製品の展示・販売を行う。さらに、顧客への理解を広めるため、ライスレジン紹介コーナーを27日まで設置する。

一方、従業員向けとしても、新潟伊勢丹社員食堂のストロー、箸、スプーンをライスレジン製に切り替え、従業員自身も使用することで意識の向上を図る。

4月1日より新潟三越伊勢丹の代表取締役社長執行役員として赴任した牧野伸喜氏はこの取り組みに対し、「やはり新潟といえばお米、お米といえば南魚沼産ということで、これを機に日本や世界に発信するために取り組ませていただいています。今後はこういったバイオマスレジンを使用し、将来的に社会貢献ができるような百貨店でありたいというのが今回の趣旨と考えています」と話した。

実際にライスレジン製ストローを使用する新潟越品ダイニングでは、報道陣に向けてライスレジン製ストローが使われたアイスコーヒーが配られた。触り心地は紙ストローに近いが紙ストロー特有の口に張り付く感じや、水分でどんどん柔らかくなっていくことが全く無い。価格もプラスチック製ストローとそこまで変わらないという。

実際にライスレジン製のスプーン・箸を使用する従業員

また、ライスレジン製の箸・スプーンに切り替えた新潟伊勢丹の社員食堂では早速使用する従業員が見られた。実際に使用した従業員は、「舌触りがいい。冷たさがなく、温かみがあって使いやすいです」と感想を述べていた。

株式会社バイオマスレジンホールディングスは、今後も新潟伊勢丹以外でもライスレジンの普及を広げ、SDGsに積極的に貢献していくという。

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新潟伊勢丹 公式ホームページ

株式会社バイオマスレジンホールディングス 公式ホームページ

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