巨人・原監督 好投の畠を称賛も“2つの注文”「一歩一歩、上るってこと」

今季初勝利を収めた巨人・畠

日々、壁を乗り越えて成長だ。巨人の原辰徳監督(62)が、14日の中日戦(東京ドーム)に先発し9回途中無失点と好投した畠世周投手(26)へ、さらなる成長を促した。

畠は初回こそ2本の安打から一死一、二塁とピンチを招いたが、後続をしっかり断ち切って無失点。2回から7回まで無安打、9奪三振と抜群の投球を見せた。

9回に先頭打者のA・マルティネスにソロ弾を浴びてこの日初失点、高橋周と石橋の安打からなおも一死一、二塁とピンチを招き交代にはなったが、後を託されたデラロサがきっちりと抑え、今季2度目の登板にして初勝利を挙げた。

見事な投球を披露した右腕を指揮官も高く評価。「前回もボールそのものは良かったと思うんですけどね。あとはやっぱり、もう少しこう、なんていうか、クリアに勝負するというところ? ま、そういう点では今日はすごく良かったんじゃないでしょうかね」。

一方で、伸びしろを残す畠へ「2つの注文」も付けた。惜しくも完投を逃した9回の投球について「あそこまで行ったらというね。非常にこう、後ろを押したんですけど。やっぱりリリーフ陣の力を借りたという。まあ、でも、本人も非常に、何と言うか自信をつけてくれればね、次の登板でまた頑張ってくれればと思ってます」と次戦での完投に期待を寄せれば、この日2度の失敗に終わったバントについても「そうね(苦笑)。まあ…一山越えたらまた一山あるというね。やっぱり、アスリートで勝負師として、何て言うか、上に上って行くにはね、一歩一歩、上るってことでしょうね」と、さらなる成長を求めた。

すべては期待が大きいからこそ。畠本人も「今回は自分一人で投げてやろうと途中から(思っていた)。それぐらいの気持ちで挑んでいたなかで最後は自分がばたばたして交代になったので、非常に悔しいです」と唇をかんだ。次に目指すは完投、そして完封勝利だ。

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