Wソックス・ロドン完全逃すもノーヒッター 今季2人目

【インディアンス0-8ホワイトソックス】@ギャランティードレイト・フィールド

2014年ドラフト全体3位で指名されながらも故障と不振で大成できず、昨年12月にノンテンダーFAも経験した男が快挙を成し遂げた。ホワイトソックスのカルロス・ロドンはインディアンス打線を相手に9回一死までパーフェクト投球。26人目の打者、ロベルト・ペレスに死球を与えて完全試合は逃したが、後続2人を打ち取り、ジョー・マスグローブ(パドレス)に続いて今季2人目、球団史上20度目となるノーヒッターを達成した。

現在28歳のロドンはメジャーデビューした2015年に9勝を挙げ、翌2016年には自身初の規定投球回到達を果たしたが、その後は故障続き。2018年は肩の故障、2019年はトミー・ジョン手術により長期欠場し、昨季はわずか4登板で防御率8.22に終わり、シーズン終了後にはノンテンダーFAとなった。今年1月に1年300万ドルでホワイトソックスと再契約し、開幕ローテーションの一員として今季をスタート。日本時間4月6日の今季初登板(対マリナーズ)は5回2安打無失点で勝利投手となり、今季2度目の登板で快挙を成し遂げた。

許した走者は死球による1人だけ。9回表一死走者なし、カウント0-2から投じたスライダーがインコースに入り、ペレスの足に当たってしまった。それでも気落ちすることなく、張育成(チャン・ユーチェン)を見逃し三振、ジョーダン・ループロウをサードゴロに打ち取り、フィールドにはロドンを中心にホワイトソックスの選手による歓喜の輪が広がった。ホワイトソックスの投手によるノーヒッターは昨年のルーカス・ジオリトに続いて2年連続。今季はドラフト全体3位指名の大型左腕が本格開花するシーズンとなるかもしれない。

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