松井一郎氏が〝五輪中止〟発言をウラ読み 小池百合子都知事の意向を反映か

松井一郎氏

大阪市の松井一郎市長(57)が15日、大阪市役所で定例会見を開き、自民党の二階俊博幹事長(82)が東京五輪中止の可能性に触れたことについて言及した。

二階氏はこの日、テレビ番組の収録で、新型コロナウイルスの感染が拡大した場合の東京五輪・パラリンピック開催について「無理ならスパッとやめなきゃ。五輪で観戦をまん延させたら何のための五輪か分からない。その時の判断で良い」などと話し、中止も選択肢との考えを示した。

この発言について、日本維新の会代表を務める松井氏は「最終的にはIOCと主催者の東京都の問題」とした上で、「与党幹事長の影響力はとてつもなく大きいよね。でも、二階さんがそれを言うのは小池さんと相談の上じゃないの?人間関係も濃密だし。(2人で)話をした上で、二階さんが表出ししてるのかなというふうに思いますけどね」と、二階氏の発言の裏に小池百合子東京都知事の存在を推測した。

松井氏はかねて2024年に延期すべきだと主張してきただけに「延期をずっと言い続けてきたけど、小池さんは無視されてきた。やる限りは、よりマシな形でアスリートのためにやってあげたい。ただ単なる中止になると、アスリートのみならず、開催に努力してきた人の努力が水の泡になる。もっと早くに主催者の東京都が旗を振るべきだった」と語った。

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